
信じられないかと思いますが、歯のかみ合わせが原因で
・いつのまにか身体が捻じれている
・背骨が弯曲・あるいは歪んでいる
・手に痺れが出てしまう
身体がねじれる原因に姿勢の悪さがありますが、特に「足を組む」と骨盤が歪み身体がねじれます。でもそれって・・・子供のころからの噛み合わせが原因かも知れません。
歯磨きはもちろんですが、普段何気なくやっている事でも噛み合わせは悪くなります。
- 歯を食いしばる
- 歯ぎしりをする
- 歯がかける
- よく噛まない
- ほお杖を突く
- 肘をよく突く
- 横向きに寝る
- うつ伏せで寝る
歯並びが悪くなると、身体が歪む?
噛むときは咀嚼筋(そしゃくきん)と言われる筋肉群によって行われます。
下あごを動かす筋肉ですが、噛む力は成人でおよそ40kg〜60kgとかなり強い力で噛んでいます。
噛む力が大きい場合や偏る場合は歯が揺らぎ、噛む力が弱いとより強い力が歯茎を歪ませて、歯並びが変わりやすくなります。
簡単ねじれチェック法
歯医者さんで教わりました身体のねじれをチェックする方法です。
カメラで撮るのも良いでしょう。
1. つま先と踵をつけて、気を付けをして立ってみてください。
2. 顔の非対称もそうですが、肩の位置は左右対称ですか?
3. 手を軽く組んで片方ずつ手を顎に当ててみて下さい。当てやすい方に噛む力がかかっています。
4.立っていてフラついたり、重心が左右どちらかに移動した方が楽な場合は、特に【ねじれている】証拠です。
※私は左後ろに重心がかかり、左に体が開いていました。
噛む度に、片側のよく使うあごから首の筋肉が引き上げられていった結果、徐々に身体がねじれていきました。
身体のねじれを予防するには?
普段からの姿勢を整えるのはもちろんですが、歯磨き前にチェックしてみましょう。
①鏡の前で『イ〜』としてみましょう。
・歯は上下左右に揃っていますか?
・前後にずれていませんか?
・歯茎が薄くなっていませんか?
・歯茎はピンク色ですか?
・歯茎が下がって歯と歯の間に隙間がありませんか?
・歯茎は腫れていませんか?
・歯はしみませんか?
②今度は口を開けてみましょう。
・歯並びは綺麗ですか?
・歯のぐらつきはありませんか?
・歯茎は腫れていませんか?
・歯の裏に歯石は溜まっていませんか?
・頬の粘膜や舌を噛んだ後はありませんか?
・奥歯はしみませんか?
こうした変化に気づきますと、虫歯や歯周病を早期発見できます。
①寝る前の歯磨きは最大の予防です
鏡を見ながら『歯と歯茎の間』『歯と歯の間』『奥歯の後ろ』を細かく動かしてキレイに磨きましょう
(歯のぐらつきがある方は最小限に抑えられます)
歯磨き粉を使って歯の表面を磨く前に、何もつけずに行ってください。歯磨き粉を使って磨くだけでは、爽快感からある程度磨けた気分になりますので、磨き残しが出やすくなります。
先に鏡を見ながらしっかり磨くと、表面はそこそこでも十分な効果が得られます。
②食事はゆっくりよく噛むこと
ゆっくり食べると、全ての歯を使って万遍なく噛むことが出来るので、身体のねじれが防げます。
歯並びの悪い方でも同じで、全部の歯を使って噛むようにしてください。
③1人の食事(孤食)も、かみ合わせが悪くなります
1人の食事は自由に気楽に食べている代わりに、次のことに注意が必要です。
・背中が丸まっている
・早食いになりがち
・何かを見ながらになる(TV・スマホ・書籍類など)
・アルコールやジュース類と食べる
・肘をついて食べる
誰かと食事をしますと、会話でストレスが軽減したり、姿勢が整う事も多いので、出来るだけ誰かと食事しましょう。
④軽度なエクササイズ
筋力の衰えは姿勢が悪くなります。筋肉質になるほど鍛えなくとも、習慣的に体を鍛えることは心身ともに健全になれることは証明されています。
日常感じている疲れの正体は、ストレスよりも正しい姿勢を維持できない事で疲労しています。
「疲れたな~」と思うと寝転がりたくなりますよね?
ウォーキングを15分しますと、終わった後には体が感じる疲れがとれています。
股関節が固い人ほど太ももの筋肉が固いので、歩くことでほぐれやすく、手を振ると背中もほぐれます。
骨盤周囲から捻じれ予防
硬くなった股関節をほぐす【四股】
1、肩幅よりやや広めに足を広げます。
2、つま先は45°外向きにします。両手は太ももの上に置きましょう。
3、姿勢を正して腰を落とします。
4、膝の高さまで腰を落としたら、両手で2回太ももを景気よく叩きましょう。
5、太ももの力で元に戻します。
これを5回2セット行いましょう!イイ感じに体がほぐれます。
上半身も併せてやる【四股変形Ver,】
1、肩幅よりやや広めに足を広げます。
2、つま先は45°外向きにします。両手を上に挙げて手を合わせます。
3、姿勢を真っすぐにして腰を落とします。
4、身体を伸ばすように、いける所まで腰を落とします。
5、身体を伸ばすように、太ももの力で元に戻します。
きつく感じる方は壁の前に立って、壁に手を添えて行ってみましょう。
これも5回2セットやって見ましょう。体幹も伸びて背中の重さが取れますよ。
筋トレをされている方で高負荷をかけていますと、自然と歯を食いしばる方がいらっしゃいます。
高負荷のトレーニングや追いこみ型のトレーニングをする時は、必ず【マウスピース】をはめるようにしましょう。
まとめ~歯並びと生活習慣~
歯並びが悪いと『矯正』をかける手段もありますが、
- 費用が掛かる
- 時間がかかる
- 見た目が悪い
- 手入れが大変
といったデメリットがあります。
最近ではマウスピースの形をした透明のタイプがあるようですが、見た目が良く、手入れが楽といった事から費用は割高です。金属のタイプと違い、治療実績が少ないので不安要素はあります。歯医者さんともよく相談をしてご検討ください。
それ以前にも軽い運動や姿勢に気を付けたり、万遍なく良く噛むといった生活習慣の改善は【身体の予防】の他に【内臓機能】にも多大な良い影響が起こりますので、まずはココから治してみることをお勧めします。
——–追記——–
歯の治療をしないと、肩こりの原因にもなる実談話
身体のねじれを知ったきっかけは、ある日の夜中に突然左顔面に激痛が走りました。
こんな歯の痛みは初めてでしたが、翌日歯医者さんで診てもらうと、上の歯の虫歯が原因でした。
口の中はひどい状況でした
抜歯後、痛みが治まったものの歯周病が進行して歯並びが悪く、反対側の親知らずも虫歯になっていました。
20代の時に『右第2小臼歯(しょうきゅうし)』の1/4を噛んでいたら折れてしまい、その後もう1/4が折れても神経が出たまま『放置』したので、かなりマズイ状態だと言われました。
子供の頃の歯科治療が大切
歯医者さん曰く、子供の頃に治した左下の奥歯から、かみ合わせが変わっていったそうです。丁度対角線上に欠けた歯が当たるそうで、噛む力が変化していき、歯をこするように噛むようになって行くという事です。
噛んで行くに従い歯茎の間に隙間が出やすく、歯磨きも怠っていましたので、徐々に歯周病や虫歯になっていったそうです。
喫煙者は歯科医に行くように!
20年間全く痛くなかった原因は、タバコに含まれる【ニコチン】や【タール】に、痛み止め作用があることではないかと言われました。最近流行の『I QOS』には【ニコチン】【タール】がほとんど入っていない為の錯覚ですね。歯茎の腫れが出ていたら早めの受診をお勧めします。
突然に手指にシビレが出現
まだ歯周病の治療前でしたが、ある日突然左手にシビレが発生しました。
「コレはもしや?」と思い、左側を向くと【激痛】と【衝撃的な痺れ】が腕の後ろに走りました。
首に関わる疾患を考えたところ『頸肩腕症候群(けいけんわんしょうこうぐん)』が一番該当すると思われます。
これもかみ合わせの悪さから身体が捻じれた結果起こりました。この症状の詳細は「真面目な人〜」をご覧ください。
今回は治すことが出来ましたが『頸椎で起こる神経の圧迫』が痺れの原因として多いので、かみ合わせの悪さは発症のきっかけになるかもしれません。