10年ほど前になるのですが、初めて足首を捻挫してしまいました。しかしそのときにそのまま放置して治したことで、今起こっている体の状態についてお話しします。

捻挫を放置するとどうなるのか?

その頃の私は10年以上風邪知らずで健康状態もよく、自動車や二輪車の修理などもやっていた経験から、ケガは付き物だったこともあり、医者に行くという発想が有りませんでした。

ある日電車通勤で駅の階段を降りていたところ、左足首を捻挫してしまいました。

初めてのこともあり「これが捻挫か〜!」と激痛に耐えて、駅前の会社までなんとか足を引きずりながら到着しました。

後からくる上司にお願いして湿布を持ってきてもらいましたが、その頃には随分痛みが軽くなってきたので、動いて調子を見たところ問題なく動けたので、治療をしませんでした。

捻挫を放置しますと、関節が必要以上に動かない様に止めている靭帯が、緩んだまま固まってしまうので関節がグラグラになります。足首の斜め前外側の靭帯が大体緩んでしまうので、そこに荷重がかかりやすく不安定になりまた痛みが出てきます。

反対の足が外を向くように

ある日歩いて気づいたのですが、右足のつま先が左と比べるとやや外側に向いていました。
捻挫した関節が不安定のままなので右足で庇っていたんでしょうけど、これが後々の腰痛の原因になりギックリ腰へと発展しました。

これは捻挫に限らずですが、太ももの筋肉が落ちますと、足のつま先が外を向く様になります。
つま先が外を向くように歩きますと、足を踏み込んだ時の重心が常に腰にかかります。
腰にかかる負担が持ち前の筋力を越えますとケガに繋がっていきます。

私はその後、資格を取る為に通学するようになり、座って半日授業を受けて運動不足となり『腰痛』が出てきました。
そしてその2年後ついに右腰にギックリ腰が起こりました。

そこからさらに連鎖が起きます

『腰痛・ギックリ腰』に関しては以前の記事で解消法が書いてありますので、今ではしっかり予防できています。

しかしもう一つ放置して治したケガが原因の連鎖が有ります。それは『成長期のオスグット』出っ張りが、ここに来て連鎖を引き起こしました。

この頃には、つま先が外を向く以上に膝から下が外側を向くようになり、私が成長期にオスグッドに掛っていたことで膝下の出っ張りが酷いのと合わせて、太ももの筋肉のスジが膝を曲げると捻じれて伸びて、痛みが出るようになりました。

以前の職場で働いていた所は、歩くスペースが狭かったこともあり足が非常に疲れました。『右足が開いている』状態を治すことが出来ずに『右ひざの半月板』に痛みが出始め、右足の太ももの筋肉が疲労で固くなり、遂に足首と膝の関節が痛くて動けなくなりました。

もっと悪いことに更なる疲労で太ももの筋肉も弱り、右膝の内側に『鵞足炎(がそくえん)』が出てきて、歩くたびに痛みが出てきました。

 

早めのケアが肝

もし私の様に、外出時にケガをしてしまったら、当時と違い整骨院や整形外科など充実していますので、最寄りの所で治療を受けてください。捻挫であれば早い段階でアイシングすることで、治りは格段に速くなります。

早期回復は後遺症だけでなく筋力低下から守ってくれますので、その後の運動の負担も減らせます。しっかりケアをして関節の柔軟性と筋力をつけておきますと、強度が保てますのでケガの連鎖が起きずに済みます。

超音波治療は非常に有効

今回右膝に出た痛みは、『大腿四頭筋腱』『内側半月板』『膝内側下(鵞足炎)』となりますが、いずれも痛みのあるところに3分間、弱めの照射で2〜3回、痛みの強い時に行った結果、痛みがなくなりました。

『鵞足炎』に関しては『鵞足』を構成している筋肉疲労が原因になっていたので、筋肉が固くなっているところにも照射いたしました。

あとは足の向きを真っすぐにして歩くことで、自然と筋肉がほぐれていきますので、動きやすくなり痛みも無くなっていきます。

年を重ねるにつれて運動する機会が減っていきますので、若いうちのケガをしっかり治しておくことと、運動をしっかり行っておくことで、こうしたケガの連鎖が起こらなくなります。

 

成長期の放置は危険

成長期は『一晩寝れば痛みがとれてる』というほど治るスピードが速いと言われています。

オスグッドについても、私の場合は実質放置したような治し方になってしまいましたので、大人になってから古傷という形で、お付き合いするようになりました。

当時は今ほど整形外科や整骨院が街中に充実しておらず、ケガに対する知識もなかったので、放置して治す結果になりました。

先達って鎖骨骨折を伴う交通事故で、膝も酷く擦り剝いたので、合わせてレントゲン撮影した所、担当した整形の先生が「あれ?膝何かやった?!」「折ってないよね?」としきりに訪ねてきたので「オスグットの酷いのをやったので・・・」と話をしたら納得していました。
あの酷かったオスグッドが治った後を見るのは初めてだったので、レントゲンを見たところ『出ている骨』にヒビが入っているようでした。

『放置』は『安静』?

整形外科は『安静』という治療を行います。
『安静』は仕事や運動を含めためた日常生活においても、極力そこを使わない生活をし、痛みを治めていく治療です。
『様子を見る』のも、日常生活動作で痛みが強ければ『安静』にしてもらい、痛みの変化を見て頂きます。

痛みに対して薬で抑え、固定装具で動かさないようにして『安静』を確保します。そうして痛みを出さないようにして、組織の回復を図ります。

『放置』は痛みが出ても反対側で庇うなど『安静』を確保せずに、ごまかしながら日常生活通りに過ごしてしまう事を言います。

整骨院は物理療法を使いながら『安静』を確保しやすくします。

整骨院では痛み止めといった薬を使う事が出来ません。そこで患部の痛みを抑えるため『冷罨法』や『電気療法』を行い『固定装具』などで『安静』を確保します。

私が子供の頃は周りに【整骨院】という存在が無く(まだほねつぎだったように思います)風邪は町医者、それ以外は病院と言った感じでした。
親も知識が無かったために、ケガは「唾つけときゃ治る」と言った調子でした。
そのために病院でなどでシップや飲み薬など痛み止めを使いながら、普通に過ごして膝を悪化させた結果、今日に至ります。

『治ったよ』と言ってもらうために

小さな痛みに対してすぐに受診できない時は『安静』にしてもらい、痛みが変わらなければ診察を受けてください。

小さな痛みは庇いやすく、庇った先が痛みだすこともあります。
特に関節内では小さくても治りにくいので、早めに治療を行った方が良くなります。

治療途中で痛みが無くなると、通院をやめて元の日常生活に戻ってしまいます。しかし、しばらくすると痛みが再発することもあります。

通院をやめる際は「痛みが無くなった」ことを『担当医』または『施術者』に必ず伝えて診て貰いましょう。